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⑤ 年を重ねるほどに西行

<先日届いたメールをこちらに転載させてもらいます。
  発信者のTさんごめんなさい...。>


熟年からの風景
     「年を重ねるほどに西行」


  西行に出会ったのが8年まえ。

 間隔をおきながらも学習をつづけている。
 八百五十年ものの昔に生きた人物だが、
 現代にも通ずる何かがある。

  今年は『山家集』の雑歌を一首一首読んでいる。
  これがなかなか面白い。

 『山家集』は西行の私家集で、
 西行が高野山で生活していた時期、歳でいえば、
 六十才のころ編纂されたと思われる。
 なお、西行は七十三才で没している。

 雑歌には名のとおり、
 いろいろな歌がおさめられている。

 その冒頭部分は述懐の歌群で構成される。
 出家およびその後の気持ちを詠った
 青年期の歌から始まり、そのあと、
 これまで出会った人々を懐かしく
 思い出される歌群がつづく。

  現在、その部分まで読んだ。

 晩年期に入ろうとする西行、この際、
 これまで歩んできた人生を歌集としてまとめ、
 遺したいと、西行は思ったのではなかろうか。

 過去に詠んだ千首を超える歌を読みかえし、
 自分自身の心の葛藤と、そして、
 多くの人々との出会いによって、
 いまの自分がいると、西行は思う。

  読んでいて、そんな気持ちが伝わってくる。

 その後、西行は高野を下り、伊勢の地に移る。
 そこでまた新たな仲間との交流が生まれる。
 さらに最晩年には陸奥への二度目の旅もする。
 老年期にあっても、これまでにもまさる
 みずみずしい歌の数々をのこす。

  青年期、壮年期、そして、老年期、

 それぞれの時を精一杯生きる。
 それがあって、述懐の心が意味をなす。
 それがつぎへのエネルギーを生む。

  そんなことを思いつつ、
  西行学習だけはつづけている。
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by guminoki77 | 2008-09-09 19:25 | index

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by guminoki77 | 2008-04-25 09:28 | index